2019年1月11日金曜日

研究室から:「アクティブ・ラーニング・パターン」による教育実習事後指導

横浜国立大学国語教育研究会は、横浜国立大学教育学部国語領域の「教科教育(国語)」にかかわる3つの研究室が合同で運営しています。
今回のブログ記事では、そんな研究室での学部生教育として行われているゼミナール活動のひとつをご紹介してみたいと思います。

横浜国立大学では、1年次の「教育実地研究」にはじまる一連のフィールドワーク系科目の集大成として、3年次の「教育実習」が行われます。
3年次春学期には小学校での教育実習、秋学期には中学校での実習があるのですが、このそれぞれに事前指導・事後指導が行われます。

今年度、石田研究室では、教育実習(中学校)の事後指導として、「アクティブ・ラーニング・パターン《教師編》」(以下、ALP)を用いた振り返り活動が行われました。

具体的には、こちらのブログ記事にならい、ALPのうち、「A 学びたい心を見つけ、育てる」のうち、3つのカードをえらんで、自分の教育実習経験の振り返りをしてもらいました。

この学生は、1つのカードを「できたこと」2つのカードを「今後できるようになりたいこと」として選んでくれたようです。

以下、学生から送られてきたブログ記事をご紹介します!




元教育実習生のへなちょこ授業のなんちゃって自己評価 

どうも元教育実習生です。

今回は私が教育実習で中学1年生にやらせて頂いた授業(大した授業ではないのですが)の振り返りをALPで行いたいと思います。

今回の記事では

  1. カードを添えて、3つ抜粋 
  2. 自分の授業を振り返って自己評価
  3. 思うこと 

という3つの手順を使って振り返りをしていこうと思います。
ちなみに今回選んだカードは直感で面白そうだと思ったのを3つ選びました。(適当)
【1】A1 学びの主人公
では一つ目

A1 学びの主人公
自己評価 全くできていない。むしろ主人公は私であった。

実際、中学生相手に始めて授業を行って、生徒を自発的に動かす余裕なんてありませんでした。
だって授業を時間内に終わらせることで精一杯なんですもん。極力タイムスケジュール上の不安点をカットして上手くやろうとしたら、どう転がるか分からない生徒たちが自発的に考える時間なんて怖くて入れられませんでした。
こんな感じの授業を行いました。
私「ここはどう思う?考えてみて」
1「ここは○○だと思います」
私「本当にそうかなここをちゃんと読んでみて」
1「あ、○△ですか?」
私「惜しい。△△じゃないかな」
恐るべし思考誘導&理解度投げっぱなしジャーマン

こんな授業を行ったから生徒たちが板書を写す機械みたいになってしまったんですね。私反省。
もしも次に授業をする機会があったら、タイムマネジメントを投げ捨てて、生徒を主人公とした授業を行ってみたいと思います。

【2】A7 心が動くこと

こんな反省だけの一つ目から二つ目に行きましょう。

A7 心が動くこと

自己評価 生徒の興味関心が動く瞬間は見られたがその理由にまで踏み込めなかった。

今回行った授業は東日本大震災の被害にあった中学生の作った句についてだったのですが、その際に、被害状況の写真を使うと生徒たちの息を呑むような姿が見受けられました。(この時が今回行った授業の中でもっとも食いつきが良かった場面です。)
この時どうして圧倒されたか、災害に対して自分だったらどうするのかというところまで持っていければよかったのですが、タイムマネジメントの鬼だった私にはそこまで気が回らずにとっとと先に進んでしまいました。
ここでもっと深掘り出来ていればもっと良い授業にできたのにというのが反省です。

【3】A9 考えの可視化
反省ばかりの2枚からラストの3枚目に入ります。


A9 考えの可視化

自己評価 これは意識してやった

考えを可視化するということはとても意識して行ったことです。
中学生に対して授業を行う際に一番嫌だったことが、意見が全く出ないということだったのです。その為、意見を聞く前に全部書かせて意見を言いやすいようにしちゃるというのが私の戦略でした。(そんなことしてるから時間無くなるんだよ)
考えの可視化を行ったおかげで意見が詰まってしまうということはなく、ある種の自分の作品としてほかの生徒と共有をすることもやりやすかったというのが良かったかなーと思っています。


【4】終わりに

3枚を使って反省をしてみましたが、最初の2枚に関しては、ただの出来なかった言い訳タイムになってしまったなーと思っています。

やってみた正直な感想としては、「3つも両立できないよ泣」ということですかね。

あれを立てればこれが立たず。ああだこうだという感じです。

これが全部で15枚あるというのだから恐ろしい。

このすべてをカバーした授業を目指すのが良いのですが、力量低いマンの私は一つずつ出来るよう煮ることを目指していきたいと思います。

以上。元教育実習生のグダグダ授業のうだうだ自己評価でした。


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